本レポートに記載されているとおりの作業を行ったとしても成功するとは限りません。以下に記載されている内容は不正確であったり、間違っている場合があります。改造行為はPDA本体の破壊を招く恐れがあります。作業等は全て自己責任において行ってください。本レポートにより生じたトラブル、損害等については補償いたしませんのでご了承ください






シグマリオンでモバイル競馬を楽しもう!

2001/03/18


シグマリオンで馬券購入中!


 春ですね。春といえば競馬です。(^o^) もうすぐGTシーズンの到来です。かくいう私も競馬ファンの一人で、クラシックに向けて徐々に盛り上がりを見せる今日このごろは、毎週土日が待ち遠しいくらいです。
 
 ところで私は6〜7年前からJRAのPAT会員になっています。当初はファミコン版(ああ懐かしい)を使っていましたが、2年前にノートPCを購入してからはもっぱらそちらを使用しています。私の場合、そもそもノートPCを購入するキッカケとなったのは、土日の午後に外出する機会が増え自宅での馬券購入が難しくなったことから、外出先でも馬券を購入したいと思うようになったためです。A5版のノートPC(当初はBIBLO-MC923、現在はLibM3)を購入し、「モバイル競馬」を始めた頃は単純に嬉しかったのですが、実際に使いつづけてみるとあれこれ不満が出てきます。システム起動に時間がかかる、バッテリの持ちが悪い、歩きながら操作するのでHDDが壊れないか心配、などなどです。

 一瞬で起動して一日中バッテリが持って、乱暴に扱っても壊れにくいPCは無いものだろうか、、、言い出したら切りがありませんが、よく考えればあるじゃないですかピッタリのマシンが。そうです、シグマリオンです。

 WindowsCE機であれば瞬時にシステムが立ち上がりますのでストレスを感じることなく使えますし、HDDがないので歩きながら使っても大丈夫です。また、1回の充電で最低でも6時間くらいは動作しますのでバッテリの残量も気にすることなく1日使えるはず。モバイル競馬にまさにうってつけのマシンです。これを活用しない手はありません。

 シグマリオンでPATができれば、、、ということで今回は、シグマリオン+P-inComp@ctによるモバイル競馬に挑戦してみました。



1.PATの奨め

■PAT会員になろう
 まず初めにモバイル競馬を楽しむためにはJRA(日本中央競馬会)のPAT会員になる必要があります。
 「PAT」とはParsonal Access Tarminalの略で、PCやゲーム機などの専用端末を使用し、電話回線を使ってJRAが開催する競馬の馬券(勝ち馬投票券)を購入することができるシステムのことです。つまり、PAT会員になればわざわざ競馬場や場外馬券売り場(WINS)まで行かなくても、自宅に居ながら馬券を買うことができるのです。また、携帯電話などに接続して外出先で馬券を購入することができます。(携帯電話等を使ったPATについてはJRAはサポートしていません。)

 PAT会員は現在年5回程度、年間25万人程度募集しています。私が加入した6〜7年前は、申込みしてもなかなか抽選で当たらず2年近く待たされたものですが、最近は倍率も2倍程度で以前よりもずっと入り易いと聞いたことがあります。詳しいことはJRAのホームページで知ることができます。PAT会員でないとモバイル競馬はできませんので、まずはPAT会員になりましょう。

■PATソフトはCE機に対応していない
 PC用のPATソフトは、PAT for Windows3.1、PAT for Windows95を経て、現在はワイド馬券購入が可能なPAT for Windows95/98へと進化してきました。私は、95版、95/98版(それとスーファミ版のROMカセット)を持っています。しかしこれらソフトはPC専用でWindows  CE機には対応していません。えーそれじゃシグマリオンで使えないじゃん!そーなんです。 PATソフトそのものはCE機では稼動しないのです。しかし心配はいりません。PATを擬似的に動かしてくれるありがたいソフトがあるのです。それが、「PATy」です。
左のFDがPAT95、右のCD-ROMがPAT98/95です。

FD版は4枚組ですが、ちゃんと枠順の色になってるところがニクイですね。折角だから8枚組にでもすれば良かったのに、、、

98版はさすがにCD-ROMになりました。ワイド馬券が購入できるようになりましたが、その他はあまり変化ありません。

なお、PAT95、PAT98ともCE機には対応していません。
こちらはスーファミ版ROMカセットです。もちろん今でも使えます。テンキー付きコントローラーも、PAT以外のゲームでも使えます。

更に古いファミコン版も持っていたのですが、こちらはハードごと捨てちゃいました。勿体ないことしたなぁ・・・


■ PATyを導入しよう
 PATy正しくは「PATy for DOS/V」は、T2さんという方により作成されたフリーソフトで、PAT for Windows95をDOS上で疑似的に稼動させるソフトです。PATyは@niftyのフォーラムで入手することができます。(逆に言うと@nifty会員以外は入手が難しいのかもしれません。)ただし、PATy for DOS/V はDOS用ソフトですので、CE機であるシグマリオンではそのままでは稼動しません。これらのソフトを稼動させるためには下記のようにシグマリオンの環境を整えてあげる必要があります。

■PATy導入手順
 Patyをシグマリオンで稼動させるためには以下の作業が必要です。
 手順1.DOSエミュレータソフトをインストール
 手順2.DOSエミュレータの日本語化
 手順3.Patyのインストール
 手順4.Patyの通信設定
 Patyを稼動させるためのCE機用、DOSエミュレータソフトをインストールする必要があります。CE機用のDOSエミュレータは幾つかあるようですが、「PocketDOS」という英国の会社のソフトが扱い易いということでしたので私もこれを使いました。正規版は40米ドルのシェアソフトですが、デモ版でもきっちり動作します。PocketDOSはこちらで入手が可能です。

次いで、PocketDOSは英語版ですので日本語化します。作業としては日本語ドライバ、日本語フォントのインストールを行います。Patyと同じく@niftyのフォーラムで入手可能です。ここまでの準備が終わったらメインのソフトであるPATyをインストールし、PATyの通信設定を行います。

 導入作業の中にはconfig.sys、autoexec.batの編集などがあり複雑です。また、通信設定でもATコマンドなど聞きなれないものもあります。すべて自分一人の力でやれといわれたらまず無理ですが、一連の作業手順を詳細に解説しているありがたいサイトがありますので、そちらを参照しながら順序立てて作業を進めていけば導入できると思います。実際、私もDOSの知識はありませんが、正味2時間程度の作業で導入することができました。
 ちなみに、今回作業ではこちらのサイトを参考にさせていただきました。ホームページ開設者の方には大感謝です。

どこでもWINS!モバイル競馬館
モバイル競馬の方法、成功例などが多数紹介されています。モバイル競馬入門に最適のページです。作者自らのシグマリオン+P-inComp@ctでのPATy成功例が紹介されていますのでATコマンドなどを参考にさせてもらいました。

Groove Labo!

WindowsCE機でのPATyの方法が紹介されています。私もこのページを参考にシグマリオンへのPATy導入を行いました。とても丁寧に解説されていますので、このページだけでPATyを導入できると思います。


PATy導入作業が終わったら、さっそく起動してみましょう。





2.PATyを使おう

■Paty起動!懐かしい真っ黒画面
 PATyの起動はPocketDOSから行います。デスクトップ上のアイコンをダブルタップするとPocketDOSが起動します。(デモ版はここで30秒間のデモ画面が表示されます)。懐かしい真っ黒な画面になります。10年前くらいは「123」とか打ち込んでロータス1-2-3とか使っていた時代を思い出します。「Paty」とタイプしてエンターキーを押すとPatyが起動します。(初めて起動したときは、通信設定などの各種設定を行う必要があります。)なんとも殺風景な画面ですが、これでシグマリオンでPATができるようになりました。
PATyメイン画面。モノクロで殺風景だが必要な項目は揃ってます。
シグマリオンの画像のキャプチャには、「CaptCE Ver.0.08」を使用しています。作者の伊藤さんには大感謝です。
■PocketDOSのレジスト(ユーザー登録)
 ところで、PATyはデモ版のPocketDOS上でも問題なく稼動しますが、デモ版は起動時および5分おき位の頻度で30秒間のデモ画面が表示され、その間使えなくなるなどの機能制限があります。

 正規版は40米ドルのシェアウェアですが、こうした機能制限が解除されると共に多少のネットワーク機能が付加されるようです。PATyだけで良いという場合はとりあえずデモ版で良いと思いますが、昔のDOSソフト使いたいという方は、この際だからレジスト(ユーザー登録)してみてはいかがでしょうか?

 レジストする場合は同社のHP上で行います。支払いはクレジットカード又は現金送付で行いますが、ShareItというベクターみたいな販売代行サイト経由での購入となっていますので、クレジットカードが簡単便利かもしれません。(送金したことないので比較はできませんが、、)
PocketDOSの起動画面

ソフト自体は、シグマリオンでは軽快に動作します。

正規版はシェアウェアで40米ドルです。


 レジスト時にはシグマリオンに入力されている「オーナー名」と、デモ版で起動途中に表示される「システムID」が必要です。その他、名前、住所、郵便番号、クジットカード番号など所要項目を記入して送信し、クレジットカードが承認されれば(その間約30秒ほど待たされる)その場で正規版がダウンロードできるページのURLと機能限定の解除コード(アンロックコード)が記載された画面が表示されます。(指定したメールアドレスにも同様の文章が送付されます。)

 ダウンロードした正規版をPC経由でシグマリオンへ上書きインストールし、起動後最初に現われる画面にアンロックコードを打ち込めば作業は完了です。基本的にその機種固有のアンロックコードとなるため、コードの使いまわしはできません。ただし、ユーザーが機種変更する場合などはメールにて申請すれば新しいコードを配付してくれます。

■情報を取得しよう −H"よりつながり易いP-inComp@ct
 実際に通信を行ってみます。まずは要綱取得を取得し、次いでお決まりのオッズと馬体重情報を取得します。以前はノートPCでH"+モデムカードの組み合わせで通信を行っていましたが、シグマリオンではP-inComp@ctとの組み合わせです。

 NTTドコモの場合PTE経由での接続になりますので、1回の通信で通話料1分10円+PTE接続料1分10円、計20円の通信コストがかかってしまうのが難点ですが、実際の使用感としてはH"よりもP-inComp@ct方が確実にセンターにつながるという印象が強いです。H"では無線モデムでの接続となるのですが、一発でつながることは希で、2度、3度コールし直していたのですが、P-inComp@ctでは1発でつながっているようです。この辺りは、直接センターに接続するのと、PTE経由でセンターに接続するのとで差があるようです。
P-inComp@ctで通信中

通信状態を示すLEDは、32K以下での通信を示す赤色が点灯しています。

PATy稼動中は両LEDが3秒おきぐらいに常に点滅していますが、バッテリを喰う要因ですので、何とかならないもんでしょうかね。


■ Oddsビューワー
 取得したオッズ情報、馬体重情報はPATyでは見ることができません。これがPATソフトとPATyの違いです。そこで、専用のオッズビューワーソフトを導入しましょう。オッズビューワーソフトもいろいろあるようですが、PATy導入作業時に参考にさせていただいたTNGさん作製のOddsビューワがカラーで動きも軽快なため、これを使うことにしました。

TNGさん作製のOddsビューワー。カラー画面で見やすいです。


■馬券(勝ち馬投票券)の購入
 馬券購入画面で必要事項を入力してから送信します。入力後に改めて購入金額(総額)を打ち直すので購入単位を間違えるということはまずないでしょう。この辺りはPATと同じです。ただし、やはり使い勝手は良くないですね。レース、馬券種類、枠連の場合は2桁(3−6の場合36)、馬連のは四桁(3−6の場合0306)と入力していくのですが、ついつい2桁で入力するところを4桁で入力したりしてしまい入力エラーとなってしまします。時間的に余裕がある場合は良いのですが、締切時間ギリギリの場合に入力エラーとかなるとイライラしてしまいます。

 この辺のインターフェースは、改善していただけたらありがたいのですが、、、なかなかそういうわけにもいかないのでしょうか?

馬券購入画面。赤線で囲んだ部分のとおり、レース、式別、馬(枠)番、購入枚数を連続して入力していきます。
単純といえば単純なのですが、間違いやすいので注意が必要です。間違った入力をした場合はエラーとなります。


馬券を購入したら、あとはレースを待つだけです。ワクワクしながら待ちましょう(^o^)





3.感想など

 シグマリオン+P-inComp@ctでのモバイル競馬は見事成功しました。CE機でPATができるようになったのは本当にありがたいです。バッテリを気にせず外出先で心ゆくまで「モバイル競馬」を楽しむことができます。私は新聞予想専門ですが、予想支援ソフトなどを使ってみるのも良いのではないかと思います。

 私の場合はザウルスC1がメインのPDAのため、いままで何となくシグマリオンの使用目的がはっきりしなかったのですが、今回はシグマリオンを買って良かったと本当に実感しています。なにやらシグマリオンがPAT専用機になってしまいそうな予感さえしています。

 PATyについての感想ですが、サクサクと軽快に動きますのでストレスなく使えます。フリーソフトなのであまり多くは望みませんが、インタフェースの部分などは改良して欲しいところです。また、ワイド馬券に対応するのは難しいのでしょうか?

■PATyの良いところ、悪いところ

良い点 悪い点
・起動が速い
・動きが軽い
・画面が殺風景
・ワイド馬券が購入できない
・インタフェースが悪い


■予備バッテリを捨て街に出よう!

 全ての準備が整ったら、シグマリオンを持って外出しましょう。バッグの中はシグマリオンだけでも良いでしょうあっ、P-inComp@ct忘れずにね。ちなみに私の場合は、いくつかのグッズを持ち歩いていますが、その中でも小型のテレビは重宝しています。やっぱり馬体とかレース展開とかは見ておきたいですからね。

私のバッグの中身

・シグマリオン
・ポケットサイズのTV(VHF/UHF)
・ラジオ(AM/FM)

・双眼鏡(競馬場に行く場合)

その他に携帯電話、単三・単四乾電池、デジカメを持ち歩いてます。


さぁ、春本番です。重いコートと予備バッテリは捨てて街に出ましょう!


【終わり】



■追記
 今や使うことの無くなったスーファミ用PATソフト。これってどうにかして使えないものですかね。ファミコン版のPATソフトってPC用よりも画面が綺麗だったりするんです。CE機用のスーファミエミュレータなんてのがあれば使えるんじゃないかと思うのですがどうでしょうか?できればカラー画面で使いたいですよね。








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